英語学習とキャリア – 英語力向上をキャリアアップに直結させるには

キャリア 英語

英語さえできれば希望の仕事に就ける

本当にそうでしょうか。もちろん英語力が上がるとできる仕事の範囲が大きく拡がり、待遇にも少なからず影響します。また、年々英語力を必要とする採用が増えていることから、英語ができないままいくと、いつか困ることになるのは間違い無いでしょう。

しかし、キャリアアップのため英語に努力を全振りするのが正しいのかは疑問が残ります。

英語はコアスキルのブースター

結論から言ってしまうと、英語単体ができてもキャリアにおいてそれほど武器になりません。しかし、高い英語力はあなたのコアスキルの価値を大きく押し上げます。

コアスキルとは、法務、コンプライアンス、会計、経理、営業、エンジニアリング等、あなたの職種でメインとなるスキルを指します。
これらのコアスキルをしっかりと持ち、日々向上させながら英語力も上げると、あなたの市場価値が一気に上がります。

式にすると、このようになります。

コアスキル × 英語力 = 市場価値

コアスキルがゼロなら、英語がいくらできても市場価値はゼロです。

「では翻訳や通訳はどうなるのか?」と言われそうですが、翻訳、通訳ともに英語力だけでは素人仕事にしかなりません。それぞれ翻訳、通訳自体のスキルが必要で、これらがあってこそ英語力が活きるのです。英語の先生も同様です。

英語学習のROI

冒頭で英語学習への努力全振りを否定しておいて何ですが、コアスキルをしっかりと持っているという前提のもとでは、英語学習に投資する努力と時間に対するリターンは非常に高いです。

特にシニアなポジションになればなるほど英語力への要求が高くなるので、“英語で損をしない”ためにも若いうちから英語を少しずつやっていって損はありません。
非常に高いコアスキルを持ちながら、英語ができないために希望の仕事に就けないのは、傍から見ていてこちらまで悔しくなります。

英語は、やりさえすれば時間が掛かっても誰でも必ず実用レベルまで到達するので、失敗はあり得ず絶対に負けない投資です。やらない手はありません。

英語力とコアスキルを両方上手く伸ばす

ここまでで述べたように、英語力はコアスキルの存在があって初めて価値を成します。このため、両者の向上はバランスをとって行うべきです。
できれば英語を使って仕事できるポジションに就くのがベストですが、現時点での英語力が高く無い場合は難しいでしょう。その場合は、仕事に関する調べ物や読書を英語で行い学習するなどの工夫が必要です。
英語力を一気に引き上げるには留学も良い手段ですが、学位を取らない語学留学(コアスキルの向上を望めない可能性が高い)はリスクも理解した上で、期間などを決めて行くと良いと思います。

今回は英語力のキャリアへの影響の仕方についてでした。参考になりましたでしょうか。

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