Web面接対策で押さえるべき点
Web面接って対面の面接と違うコツがあるの?
という質問を受けることがあります。
コロナ禍でZoomなどによるWeb面接がより一般的になってきましたが、みなさんどのようなことに気をつけて面接に臨んでいますか?映像があるから普通の面接と同じだろう、と言われそうですが、Web面接特有の非常に重要なアドバイスがあります。
それは、声にのせる感情と表情を大きくすることです。
一般的な面接Tipsは以下のリンクをご覧ください。
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映画の演技と舞台の演技
Web面接が対面面接と最も違う部分は伝わる情報量です。映像つき音声とは言え、伝達されるのは劣化版情報で、あなたの与える印象も全て弱くなって相手に伝わります。
このため、対面面接と同じつもりでいると、表情に乏しく、声に感情が伴っていないように見えてしまいます。
これを防ぐためには、普段よりも少し大きく笑顔をつくったり、声により強い感情を込めることが有効です。
演技と言うと語弊があるかもしれませんが、対面面接は映画の自然な演技、Web面接は舞台の少し大仰な演技くらいのつもりで面接に臨むと良いと思います。
この記事を読まれている優秀な方たちの目には幼稚なアドバイスに聞こえるかもしれませんが、面接で与える印象は、無意識に人間の判断基準に作用するということを経験上強く信じています。ぜひ騙されたと思って試してみてください。
私自身、Web面接で採用することは以前からよくあり、上記ができておらず損している人を多く見ます。裏を返せば少し意識するだけで、他の人と差別化することが容易なので、取り組む価値があります。
Web面接で留意したいその他の点
今回一番お伝えしたいことはもう既に書きました。以下は色々なウェブサイトで紹介されているWeb面接の留意点です。基本的なことなので、そうした記事を読んだことがある方は次の小見出しまで飛ばしてください。
自室でないとできないこともありますが、全て完璧にする必要はありません。様々な事情で理想的な環境を整えるのが難しいことは、面接官側もわかっています。例えばランチタイムにこっそり外でWeb面接なんてこともあるかと思います。こうした事情を理解せず落とす会社はそもそも行くべきではないので、心配せずできる範囲の努力を心がけましょう。
事前の接続確認
Zoom, Teams, Webex, Google Hangoutsなど、会社によって使用されるアプリが異なります。過去に使ったことのあるアプリでも、念のため事前に接続確認することをお勧めします。
ネット環境
Web面接には、接続不良の問題が付きまといます。できるだけ安定したネット環境を用意しましょう。自宅外で面接しなければいけない場合は、モバイルwifiのレンタルでもすれば、他の面接でも使えます。
また、上手く接続できない時のために、あらかじめ緊急連絡先を把握しておくことが重要です。
使用デバイス
普段私用で使っているPCや携帯電話だと意外と忘れがちなのが、SNSやメールなどの通知をオフにすることです。この程度のハプニングで面接に落ちることはまずないですが、驚いて言おうとしていたことを忘れたり、あなたのパフォーマンス低下に繋がる可能性があります。
また、充電を満タン、あるいは充電器に接続した状態で面接すると安心です。
イヤフォン
意外と重要なのが、マイク付きイヤフォン、ヘッドフォンの使用です。
PCや携帯電話などに付いているマイクだと、面接官に面接官自身の声が聞こえている可能性があります。相手のスピーカーを通した自分の声を聞くのは、あまり気持ちの良いものではないです。
服装
服装は対面の面接の時と同様で問題ありません。
背景
無地の壁や、バーチャル背景の使用がお勧めです。散らかった部屋などを背景にすることだけは避けてください。バーチャル背景の使用を勧めないという方も一部もいますが、個人的には考えすぎだと思います。Web会議アプリの使用が一般的になり、日々リテラシーが変化してきており、最近では、一般的に堅いと思われているような会社でも、こうした機能を使う方が大勢いらっしゃいます。
目線
目線がカメラから大きくズレていると面接官に違和感を与えます。カメラを凝視する必要はありませんが、あまり目線から離れた場所に置くのは避けましょう。
また、自分の肩くらいまでカメラに映るようにすると自然です。首から上だけヒョッコリ出ているのは少し滑稽に見えます。
カンペ問題
最後にカンペについてです。
対面面接と違い、Web面接だとカンペを見たり、面接中のWeb検索が可能です。Web面接のアドバイスするサイトの中には、カンペ賛成派、反対派が入り乱れます。どちらも一理あるように思えますが、個人的には反対です。
カンペをカメラ付近に置くことで、カンペを見ていることがバレ辛くなるというのが賛成派の意見ですが、相手が経験のある面接官であるほど、不自然な目の動きなどでバレます。敢えて咎めてくるということはないと思いますが、印象は良くありません。
また、面接はスムーズに活きた会話をするのが成功の肝ですが、カンペからインプットすると会話のリズムが崩れやすいです。
面接のカンペに書く情報量など通常対したことがないので、カンペを見ながら不自然さを隠し上手く会話を運ぶ努力 >>> カンペの内容を覚える努力になるケースがほとんどかと思います。
よって、個人的にはカンペの使用はお勧めしません。
いかがでしたでしょうか。
コロナ前に比べたら、コロナが落ち着いた後もWeb面接のカルチャーは残ると思います。
今後の役に立てば幸いです。