外資系企業から内定を得るために必要な英語力 – あなたも外資に転職できる

キャリア 外資 英語

私が外資希望の方にキャリアアドバイスをしていて、一番よく聞かれるのは「どの程度英語力が必要か?」ということです。
一部の帰国子女やインターナショナルスクール出身者、長期留学経験者以外は同じ不安を持たれている方が多いのではないでしょうか。

過去4桁の求職者の方と話してきて思ったことが、2点あります。1点目は多くの外資が入社時に求めている英語力はみなさんが思っているよりも高くないということ、2点目は外資の選考を勝ち抜く英語力をつけるのは想像以上に簡単だということです。

外資で入社時に求められる英語のレベル

結論から言うと英語テストの点数が、IELTSで5.5 〜 6点、またはTOEFL iBTで47 〜 70点くらいあれば対策次第で4 〜 5割くらいの外資企業の英語足切りをクリアできます。受験者の少ないテストなのでピンとこない方も多いと思いますが、TOEICの点数は英語能力を測るテストとしては優秀じゃないので仕方がないのです。
外資を希望されている方は上記のテストを受けて自分の現在のレベルを測ることをお勧めします。

IELTSやTOEFLのスコアをお持ちでない人のためにざっくりどの程度のレベルか言うと以下の通りです。言葉で説明するのが難しいのでわかりにくくてすみません。

Listening
相手が簡単な英語を使い、ゆっくり話してくれれば、60%くらいの意味を拾える。

Reading
平易な文章を単語など調べながら時間を掛けて読むことができる。子供向けの簡単で短い英語の本であれば辞書を引かなくても大まかな流れをなんとなくつかむことができる。

Speaking
サバイバル英語で簡単な単語をつなぎ合わせて話すことができる。文法的に間違っていても、単純な意思であれば相手に伝えることができる。

Writing
スピーキングと同様、簡単な単語を使い、文法のミスはありながらも簡単な概念を伝えられる。

※1-2割の外資採用は読み書きだけでも内定が出るので、そういうところを狙うのであればさらに難易度は下がります。

必要な英語力をつけるには

日本で中学、高校と英語の授業を受けてきた方は基礎知識があるのでガチれば短期間で必要なレベルに到達すると思います。忘れていたとしても勉強しはじめたら結構思い出すものです。

高校を出ている人であれば学生時代英語が苦手だった人でも1年でいいところまでいくと思います。

ただし、勉強を始めるときは、勉強をしなおさないでください。学校での英語授業は実学よりも教養に近く、英語の言語学者を育てているようなものだと思います。現実での使用頻度が異常に低い文法を学習し、漢字5文字以上の難しい文法用語を覚えたりも無駄ではないですが、英語を使いこなす上で最短とは言えません。今あなたがならなければいけないのは、言語学者ではなく、優秀な英語のユーザーです。
パワポで資料を作るのにPCがなぜ動くかから勉強していたら効率が悪いのと一緒です。

学習のステップ

いろいろなやり方があると思いますが、もし私が今英語ができないとしたら以下のように学習します。私は、社会人になってから英語を勉強して、今はビジネスの交渉など含め、9割英語で仕事をして成果を出しているので、再現性は高いと思います。

  1. 桐原書店のForestをやる。文法用語は暗記しようとせず、ざっくり2 – 3周くらいする。
  2. CambridgeのEssential Grammer in UseかEnglish Grammer in Useをやる。7 – 8割の理解を目指して2 – 3周くらいする
  3. 2の途中くらいからSkypeの英会話レッスンを始める。DMM英会話とか、なんでもいいです。できれば毎日やることをおすすめします。

もしForestは難しくてやる気が出ない場合は、アルクの英文法のトリセツを読んでみてください。このシリーズは3巻あるので、一番簡単なところから始めて、Forestでの学習が難しすぎないと感じるようになった時点でForestに移ればよいと思います。

外資で求められる英語力と学習についてなんとなくイメージはついたでしょうか。難しいという印象があるのであれば今すぐ捨てて挑戦しましょう!
英語要件で言えば、日系企業でも語学力の需要がドンドン高まっているので英語学習はコスパが非常に高いです。
語学以外にもキャリアに重要なものはたくさんありますが、英語は他のスキルに比べても簡単に習得できるスキルの一つだと思うので、早めに身に着けることをオススメします。