【転職活動のニューノーマル?】カジュアル面談ってなに?

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カジュアル面談とは

「カジュアル面談」という言葉を聞いたことはありますか?
転職感度の高い(?)人であれば、耳慣れた言葉ではないかと思います。転職エージェントと話したことがある人は、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

カジュアル面談とは、求人へ応募するか迷っている人向けに、「正式面接でなく、カジュアルに話をして会社について知ってもらう面談」で、ここで納得感があったら正式応募に進む、というものです。

日本人の転職者の方は、「相手の会社にお世話になる気持ちが固まっていないのに応募するのは申し訳ない」や、「応募先企業について十分に分かっていないと応募できない」と考える方が多く、「とりあえず面接を受けて、相手の会社について知ってから進めるか考える」というグローバルスタンダードとは乖離があります。そこで、求人応募への心理的障壁を下げるために、カジュアル面談可能を掲げる企業が増えたのです。

とはいえ、カジュアル面談と言えど、誰とでもするわけでなく、カジュアル面談設定可否を考えるにあたり、最低限募集要件を満たしている必要があります。また、カジュアル面談で企業側が「違うな」と思った場合は、お見送り(という表現は使わないものの)もあり得ます。通常の面接と違うのは、言葉の響きだけ?と思った方は半分正解かもしれません。しかし、残りの半分の活かし方次第でカジュアル面談はキャリアアップにおいて非常に有意義な武器になります。

カジュアル面談のメリット

カジュアル面談には、以下のようなメリットがあります。この4つを意識することで、あなたのキャリア構築にプラスのインパクトを起こせるでしょう。

1.ゆるく始められる

いくら実質面接に近いと言っても、「カジュアル」と冠されている分、気が楽です。前述の通り、企業側の時間を取ってもらうことへの心理的障壁が下がり、その企業についてもっと知りたい、くらいの温度感でも気軽に設定できるのがカジュアル面談です。

2.情報収集になる

当該企業だけでなく、業界について学ぶこともできます。例えば製薬業界での転職を考えられているのであれば、通常の面接だけでなく、カジュアル面談でも数を稼ぎ、業界への知見を深めることが賢明です。これは、転職後にも活きてきます。

3.準備時間を短縮できる

転職活動時に頭を悩ませるのは、準備時間です。仕事をしながら、応募企業・業界について調べて、面接回答の準備をして、場合によっては英語面接準備をして、など非常に多忙になります。通常カジュアル面談では、そこまで「試されない」ため、「興味あるな〜」「話聞いてみたいな」、でも時間がない。。。という会社とはまずはカジュアル面談を受けて、具合を見るというのも賢いやり方です。

4. 自己マーケティング

採用企業は、みなさんの思っている以上に、採用していない期間も優秀な人材に目を光らせています。そして、そうした人材には、新しいポジションの公募が始まる前に声が掛かります。こうしたポジションは概してみんなが行きたいと思うようなポジションです。このような「優秀者リスト」には、顔を売ることが肝要です。果たしてどうやって?答えの一つがカジュアル面談の利用です。

「御社に少し興味あるんですよね」の温度感から組むことのできるカジュアル面談で、あなたの魅力を伝えることで、あなたの名前は少しずつマーケットに浸透していきます。草の根活動的な部分もあり、即効性に乏しく、また、少し邪道なカジュアル面談の利用法ですが、人と違うことをしないと差別化は難しいので、検討の価値はあると思います。

相手企業に失礼ではないか、と思われるかもしれませんが、前述の通り、企業は優秀者に唾を付けておきたいものなので、採用センスのある企業(=働く環境も良い)であればまったく問題ないです。私自身採用もしていますが、今すぐ入社できないけれど、少し話を聞いてみたいという方はいつでもウェルカムです。

以上、簡単なカジュアル面談のご紹介でした。